ありがたい犬

深夜に犬の声で目が覚める。今年の春に体調を崩して以来、犬の生活のリズムが変則的になった。

この頃は散歩のときに大小セットで出てこないので深夜に大きいのをひねっていることがある。

ひねるだけなら何てことないのだけど、踏み散らかされると本当に困る。

そんなことにならないように眠いけど何とか布団から起き出して様子を見る。

大体この声の時は何か要求があるのだろうとは分かるので、いくつか条件を満たしていけば犬は静かになる。…そう大体は。

でも今日は違った。ずーっと何か訴え続ける。でももう全てのカードを切ってしまってどうしていいかわからない！

この生活が始まった時とてもイライラした私は犬に対して怒ったりしていたが、それも疲れるので、思い出してみた。そう、私、人間を赤ちゃんから育てたことあった！このシチュエーション新生児の夜泣きと一緒じゃん。そう思ったら少し気が楽になった、経験したことあるじゃん。

とりあえず、定番の世話をチェックしてもしかしたら寒いか？と思い温めてやったら大人しく眠り始めた。今までは寒いところに寝かしても朝までぐっすりだったが、やっぱり老いているのだと実感する。

朝が来て散歩・トイレ・食事をひと通り済ませたらいい場所を見つけてうとうとしている。すごく静かで穏やかだ。ありがたい。静かな時間も、犬の体調が安定している事も。